「Williams aims to sell KERS technology」
いま世界がF1に注目しています。といっても、これまでのような純粋なモータースポーツとしてチャンピオンシップの行方への興味ではありません。自動車産業を象徴するF1が、どのように変質をしながらサスティナブルを手に入れるのか否か。浪費と環境破壊の権化の如き巨大ショウビジネスがどのような未来像を世界に示すのか?という純粋な興味です。
いうまでもなくF1不要論もあります。当然のことでしょう。しかしそれは突き詰めれば公共交通機関以外は禁止する!というような末路のようにも思えなくはありません。環境原理主義には異議があります。
環境を厳しく追求すると、資本主義を揺るがせかねない事態が発生します。来年にはチームに運営コストのキャップ制(上限設定)が実施されるようです。資本主義の象徴のようなF1にも、資金的な制約を設けることは、ある意味で資本主義の悲鳴のようにも思います。参入を楽にするとか公平性を保つとか。企業活動はそんなことではなかったはずです。独占禁止法が上手く働いていたらトヨタのシェアは問題になったかもしれません。
キャップ制ならば自動車メーカー各社にも資本制限をするのですか?というのはちょっと異質な話?ではないかもしれません。
いずれにしても産業は時代ごとに主役交替を果たしてきました。自動車産業の成熟も近年のことであり、つまりは衰退に向かうのは道理です。
さて今週末は上海グランプリです。ちょっと注目すべき点があります。それは今期から採用されているブレーキからエネルギーを回収するシステムKERS。ここまでの2戦にあまり大きなマージンが見られなかったところから、オーバーテイクの可能な長いストレートのある上海のサーキットは、流れを変える大きなものになる可能性を秘めています。
KERSというテクノロジーの導入は、F1の環境問題という抗いがたい現実に対しての、少ないアピアランスの一つです。
ブレーキングのエネルギーをフライホイールに蓄めるという機械的な回生システム。どのように蓄えどのように放出するのかは、また調べておきます。プリウスのように電気エネルギーに変換してバッテリーに蓄えるというのなら簡単に理解できるのですが。が。
いずれにしても新しいテクノロジーへの挑戦は、非常に大きなリスクとの闘いだと思います。開花せずに葬り去られたテクノロジーは、あちこちに累々の屍をさらしています。す。
環境に関するテクノロジーの開発は、つまるところF1をEV化させかねません。また最悪はラジコンなんてこともなくはないでしょう。バーチャルのみでも可能です。20世紀、人々を熱狂させたF1などモータースポーツは、人と機械の極限への挑戦だったように思います。20世紀初頭に起きた探検ブームにも似て21世紀初頭は、人類における自動車のありようの探検の時代が訪れているのだと思います。す。
No.022 09/04/17
Creative Director
山田 徹 Yamada Tetsu 株式会社グローブコンペティション代表取締役
最近(2008年4月)事務所を郊外に移転しました。そこは趣味のラリーマシン製造のために田舎に所有していた鎮守の森の前にある自動車工場を大改造して制作。本来デザイナーの腕としては自信がある?ものの今回は「原則として廃材や貰い物で、作る。図面は引かない!行き当たりばったりで作る」というコンセプト。友人の世界的建築家の有馬裕之氏も「・・・・」と大納得?の新オフィスで、いまだ未完成の部分をどうしようかと悩んでいるようです。その有馬氏は、ここにリエゾンオフィスを置こうかと思案中とのこと。特に表に向けて閉鎖的、裏に向けて開放的!!?な事務所。来る人を阻み、来た人を快適に、が特徴だそう。
1階はベランダ部分が主な打ち合わせスペースですが、目の前はすぐ鬱蒼とした森。ベランダからはすぐに小径があり、鎮守の森の散歩が出来ます。またこの森は特に小鳥が多く、午前中は素晴らしい鳥の鳴き声で至福の時間が得られます。椅子は本人がコレクターだというだけあって、ものすごくたくさんあります。今度はデザイナーや建築家と林業関係者らとのコラボレーションで「木の椅子」を展開するプロジェクトも進んでいます。さらにはツリーハウス・プロジェクトは、都市と中山間の交流促進と、ただの遊び場ほしさの提案が進んでいます。さらに四国八十八カ所にならった?小さな山の中のトレイルを作ろうと考えているようです。
基本的には読書が趣味ですが、1年のうちの半分近くを旅と読書で過ごしています。クリエイティヴディレクター、コピーライター。時々イラストも描きます。環境問題は25年前から積極的だったのですが「最近はヒステリックな温暖化原理主義はいかがか?」と思案中。環境に特化した地域のフリーマガジンを計画中!なのですが、「環境問題はなにが問題なのか」みたいな切り口ではじめたいらしいので、しばらくしたらこのウェブサイトでも事後報告が出来るかもしれません。どうぞこれからもよろしくお願いします。
09/03/03