「西安を考える」
中国からメールが届きます。そして今日は来客もあります。何かと思い出すのがやはり西安。はるか大唐の都。歴史的な遺産も圧倒的で、最近は兵馬俑の1号坑の再発掘に取り掛かるというニュースも。となりには始皇帝陵が未発掘のまま世界遺産です。司馬遷の記した「史記」には、その地下には水銀の川が水銀の海に流れ込み、目を疑うほどの地下宮殿というか地下世界が広がっているそうなのです。いずれにしても水銀の川は流れているというのは2003年の科学的な調査で見つけられているそうです。また地下宮殿の周囲は非常に分厚い厚さ20メートルの壁で守られているために、ほぼ完全な形で残されているということも分かっています。
そもそも我々の度肝を抜く兵馬俑は、その始皇帝のお墓を守る軍団なのですから、始皇帝陵も発掘調査を進めてほしいものです。その事を西安市の関係者に求めると「いまの科学技術では発掘が出来ても、完全な保存は出来ないので未来の技術を待つのです。」「・・・・」一理あるようですが、いまに生きるわれわれは、その墓に隠された圧倒的な始皇帝の遺産を知りたいと思うのです。
ところで、昨今のハコモノ建設。20年位前に県民文化会館という建物が、丹下健三さんの設計で計画されていた時のことです。大勢の反対の署名を集めるグループがやってきました。「けしからん!のです」とその人たち。「なにがですか?」とわたくし。「税金の無駄遣いもいいところです」「・・・」「署名をお願いします。」「いや、わたしは反対ではありません。昔は道後温泉の本館の建物も今では相当な観光資源になっていますが、建築当時の道後村の村長さんは命がけで反対運動と戦ったそうです。現代にも残る歴史的な建築物は、無駄遣い?とも思えるようなコストを掛けているから、いまも燦然と光り輝き真の遺産になって次の時代の人々を養っている?のではとも思います。」と。
無駄遣いの王者始皇帝が残した遺産は。どのくらいの観光客の誘致と収益を上げているのでしょう?はるかこの人物に食わせて頂いていると言うのはすごいことです。ノイシュバンシュタイン城などを築いたルードウイッヒ2世も、エカテリーナ女王も、とにかく頭のおかしい(ゴメンナサイ)と思われた人が人類の遺産を残しているというわけです。
西安の城内、碑林地区は佇まいも素晴らしく、感動的なところ。静かに散策をしてみたくなりました。来週はイスタンブールへ。トプカプ宮殿を見学に行ってきます。
No.036 09/06/23
Creative Director 山田 徹 Yamada Tetsu 株式会社グローブコンペティション代表取締役
最近(2008年4月)事務所を郊外に移転しました。そこは趣味のラリーマシン製造のために田舎に所有していた鎮守の森の前にある自動車工場を大改造して制作。本来デザイナーの腕としては自信がある?ものの今回は「原則として廃材や貰い物で、作る。図面は引かない!行き当たりばったりで作る」というコンセプト。友人の世界的建築家の有馬裕之氏も「・・・・」と大納得?の新オフィスで、いまだ未完成の部分をどうしようかと悩んでいるようです。その有馬氏は、ここにリエゾンオフィスを置こうかと思案中とのこと。特に表に向けて閉鎖的、裏に向けて開放的!!?な事務所。来る人を阻み、来た人を快適に、が特徴だそう。
1階はベランダ部分が主な打ち合わせスペースですが、目の前はすぐ鬱蒼とした森。ベランダからはすぐに小径があり、鎮守の森の散歩が出来ます。またこの森は特に小鳥が多く、午前中は素晴らしい鳥の鳴き声で至福の時間が得られます。椅子は本人がコレクターだというだけあって、ものすごくたくさんあります。今度はデザイナーや建築家と林業関係者らとのコラボレーションで「木の椅子」を展開するプロジェクトも進んでいます。さらにはツリーハウス・プロジェクトは、都市と中山間の交流促進と、ただの遊び場ほしさの提案が進んでいます。さらに四国八十八カ所にならった?小さな山の中のトレイルを作ろうと考えているようです。
基本的には読書が趣味ですが、1年のうちの半分近くを旅と読書で過ごしています。クリエイティヴディレクター、コピーライター。時々イラストも描きます。環境問題は25年前から積極的だったのですが「最近はヒステリックな温暖化原理主義はいかがか?」と思案中。環境に特化した地域のフリーマガジンを計画中!なのですが、「環境問題はなにが問題なのか」みたいな切り口ではじめたいらしいので、しばらくしたらこのウェブサイトでも事後報告が出来るかもしれません。どうぞこれからもよろしくお願いします。
09/03/03
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