「おかげさまで、20周年」
2009年11月1日。わたしどもは設立20周年を迎えました。これまでご指導いただきました各位には心より厚く御礼を申し上げます。何かと困難な時代になりましたが、変わらず絶えず研鑽を惜しまないことをお誓い申し上げます。
さてこれから歩む10年。産業を含め社会は大きな転機を迎えています。ちょうど100年前に隆盛の礎を築き社会システムを変化させた自動車産業からはじまり、20世紀末にコミュニケーションを革命したインターネットの普及・携帯電話。つまり情報のやり取りの仕組みが全く異次元の進化をしたということです。
私どもが設立した20年前、東側諸国が雪崩を打って崩壊したのは、衛星放送の普及だったという説があります。情報が管理しきれないほどに空から降り注ぐわけです。大きな枠組みが壊れれば、また違うものが起きます。それは新たなナショナリズムや、ハンチントンの予言した「文明の衝突」覆いがたいテロリズムです。社会の不安は、増す事があっても、落ち着き平穏に向かう様子はどこにもありません。
革命的な産業構造の変化による企業の興亡は仕方がありません。それは繰り返されてきたことであり、繰り返されていくことです。20世紀末に生まれた「WinWin」なんて言葉が幻想であったことは誰もが知っています。ただ、それは人間社会における「やさしさ、弱者への思い」とは別のものです。WinWinは他者へのやさしさという言葉ではありませんでした。コストダウンに協力させる甘言のようなものだったといえるでしょう。まあそれはそんなもので宜しいわけですが。
とにかく、これからの企業活動のあり方の提言は、山のような出版物があります。いずれを読んでも尤もだと感じます。しかしどこにも21世紀型の新しいイデオロギーを模索する姿が見えてきません。
今日本の企業の80%が赤字だといいます。恐ろしい話ですが、逆に黒字の企業はなにものなんだろうか?との思いが募ります。たとえば驚くほど安い商品を流通させ、かつその商品に充分な品質を持たせているなど。ここにもこれまでの価値の破壊が見えてきます。
いずれにしても、なにかこれまでの大きな枠組み(マーケティング的な)が壊れて、新しい枠組みの萌芽を迎えるはずなのですが、「安い」という価値観ばかりが目だって、21世紀のありようが見えてきません。
20年の節目。ちょっとしばらく立ち止まってでも、ここはしっかりと思考を巡らせて見ることといたします。
No.041 09/11/05
Creative Director 山田 徹 Yamada Tetsu 株式会社グローブコンペティション代表取締役
最近(2008年4月)事務所を郊外に移転しました。そこは趣味のラリーマシン製造のために田舎に所有していた鎮守の森の前にある自動車工場を大改造して制作。本来デザイナーの腕としては自信がある?ものの今回は「原則として廃材や貰い物で、作る。図面は引かない!行き当たりばったりで作る」というコンセプト。友人の世界的建築家の有馬裕之氏も「・・・・」と大納得?の新オフィスで、いまだ未完成の部分をどうしようかと悩んでいるようです。その有馬氏は、ここにリエゾンオフィスを置こうかと思案中とのこと。特に表に向けて閉鎖的、裏に向けて開放的!!?な事務所。来る人を阻み、来た人を快適に、が特徴だそう。
1階はベランダ部分が主な打ち合わせスペースですが、目の前はすぐ鬱蒼とした森。ベランダからはすぐに小径があり、鎮守の森の散歩が出来ます。またこの森は特に小鳥が多く、午前中は素晴らしい鳥の鳴き声で至福の時間が得られます。椅子は本人がコレクターだというだけあって、ものすごくたくさんあります。今度はデザイナーや建築家と林業関係者らとのコラボレーションで「木の椅子」を展開するプロジェクトも進んでいます。さらにはツリーハウス・プロジェクトは、都市と中山間の交流促進と、ただの遊び場ほしさの提案が進んでいます。さらに四国八十八カ所にならった?小さな山の中のトレイルを作ろうと考えているようです。
基本的には読書が趣味ですが、1年のうちの半分近くを旅と読書で過ごしています。クリエイティヴディレクター、コピーライター。時々イラストも描きます。環境問題は25年前から積極的だったのですが「最近はヒステリックな温暖化原理主義はいかがか?」と思案中。環境に特化した地域のフリーマガジンを計画中!なのですが、「環境問題はなにが問題なのか」みたいな切り口ではじめたいらしいので、しばらくしたらこのウェブサイトでも事後報告が出来るかもしれません。どうぞこれからもよろしくお願いします。
09/03/03
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